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代表取締役
佐藤 文弘


ビーフラットの佐藤 文弘です。よろしくお願いします。

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  1. 「富麗華」-悦楽の上海蟹
  2. 陽龍ラーメンは人生の味がする
  3. 熊本ラーメン紀行

2007年11月26日

「富麗華」-悦楽の上海蟹

最近週刊誌のコラムなどで「麻布」で「上海蟹」を食べた
という記事を何件か見た。
小生本格的に上海蟹を食べたことがなく、
食指が動いた。
調べると麻布で上海蟹というのは
富麗華(ふれいか)という店で上海蟹をいただくことだ
ということが分かった。
富麗華

富麗華は政財界、各界著名人の利用する超有名店とのこと。
(私は知らなかった)
小泉前首相が訪れたとか、
長嶋茂雄さんが「日本一の中華」と絶賛したとかいう話がある。
中国飯店グループの豪華版の店である。

上海蟹とは正式名シナモズグガニと言い
蘇州近郊の陽澄湖、無錫太湖産が最上とされ、
10月の雌、11月の雄といい、
10~11月が最も美味しい季節とのこと。

さて、ということで万難を排して11月上旬、
富麗華に上海蟹を食べに行った。
(店の人曰く、11月はじめがオスメス両方いい状態で食べられて
ベストシーズンとのこと)
店に入るともだんなチャイナ風インテリア、高級感漂い、
まるでニューヨークの高級中華料理店という雰囲気である。
入り口近くに小さな舞台があり、二胡と箏の演奏がされていて
さらに高級感を盛り上げる。
二胡と箏の演奏

当日は上海蟹のコースをいただくことにした。
内容は前菜の盛り合わせ、上海蟹の紹興酒漬け、
ハムとフカヒレのスープ、北京ダック、上海蟹の蒸し物(オス・メス)
豆苗と冬竹の子炒め、上海蟹入り蒸し点心、上海蟹肉入りスープそば
である。
前菜と上海蟹の紹興酒漬け
蒸し物・豆苗と冬竹の子炒め
点心とスープそば
富麗華のお箸とティーポット&ウォーマー
蟹は自分でむいて食べるのは面倒だし、あまり綺麗なものではない。
それが醍醐味といえばいえるのだが。
この店はなんと身をカラからはずして食べやすくしてくれている。
上品にいただけるのである。
むき身

紹興酒漬けは生の蟹を老酒に漬けたもので、
これも初めていただくが、なんとも美味なものだ。
雌の内子、雄のミソもふんわりとしてクセがなく
且つ味わいがある。
これもかつて味わったことのない感動の一品である。
身も繊細な味が楽しめた。

カニといえば日本人はカニが大好きで
冬場の北陸でいただく松葉カニが最高とされるが、
私は地元愛知のワタリガニも大変美味しいと思っている。
より繊細でカニ独特の微妙な味わいがあるからだ。
今回の上海蟹の身はそれに劣らぬ旨さだった。

最高の雰囲気(インテリア・音楽)、サービス、
贅沢なコースの内容、素晴らしい味。
初めての上海蟹を堪能できて、素晴らしい店であった。
ただしコストパフォーマンスはあまりよろしくない。
この上海蟹、年内は提供しますとのことだ。

2007年11月15日

陽龍ラーメンは人生の味がする

陽龍(黒川店)は創業35年(約35年と店の方のお話)
のラーメン店である。

DSC01530-s.jpg
 店名  陽龍
 住所  名古屋市北区八代町2丁目76
 TEL  052-914-1294
 営業時間  11:30-21:30(日祝 17:00)
 定休日  金曜日
 駐車場  1台

DSC01528-s.jpg昔ながらのラーメンの姿をしている。
スープはやや醤油の勝った豚骨醤油スープで
濁っていない。
一口いただくとあっさりして、特徴のない感じだが、
最後まで味わいのあるスープである。
メンは中太のストレート麺、
いつもやや堅めにゆでられている。
低加水メンのようだがポキポキはしていない。
噛むとメンの味がする。
熊本ラーメンに通ずるところがある。
チャーシューは脂身はほとんどなく、各部位を煮たもの。
噛めば味わいがある。
全体にバランスの取れた平凡さの中に、毎日食べても飽きの来ない素晴らしいラーメンである。

「ラ王への道」には姉妹店の平六通店(お兄さんがやっている)が掲載され
星2つ半の評価である。
「ラ王」はこのタイプには点が辛いのを差し引いても
低すぎると思われる。
ただし、私は全く同じ材料レシピでも
黒川店が1ランク以上おいしいと思うので、
黒川店が3つ星半なら妥当なところか。

実は陽龍とは話せば長い関係がある。
陽龍の斜め向かいに友人のM君が住んでいる。
中学時代、私はブラスバンドでユーホニウムを吹いていた。
M君は隣でチューバを吹いていて、ほぼ3年間毎日隣同士だった。
高校は別々となったが、人恋しくなるとM君の家に遊びに行った。
陽龍はこの頃できた。
はじめは兄弟3人でやっていたが、
いつのまにか長兄が小牧へ、次兄が平六通へ店を作って出て行った。
店ができて夜になってお腹がすくと
2人でラーメンを食べることになった。
私は大学は東京へ行った。
休みになるとM君の家へ行った。
勿論、ラーメンも。

就職は名古屋の会社であった。
そしてそれを機にM君と他2人を合わせて4人で
リコーダーアンサンブルを始めた。
毎週、週末にM君の家に集まって練習した。
ラーメンを食べる機会が増えた。

11年後会社を辞めた。
1年間東京の会社へいった。練習は月1回くらいに減った。
1年後、なんと陽龍から歩いて3分のところにある会社に
就職することとなった。
週に2~3回は食べられるということだ。

4年後独立して今の会社ビーフラットを設立した。
はじめの3年間は西区の西ハサバに会社を構えた。
なんと陽龍平六通店のすぐそばである。
ここでも好きな時に陽龍ラーメンを食べられる幸せを味わった。

12年前今のところに会社を移転した。
そして年もとってきて、リコーダーの練習は月2回に減っている。
今でも陽龍ラーメン、月1回くらいは食べるかな。
陽龍ラーメンは私にとって青春の味であり、人生の味である。

2007年11月01日

熊本ラーメン紀行

10月27日(土)朝。
中部国際空港から全日空機に乗って熊本へ旅立った。
1時間10分の飛行ののち、熊本へ到着した。
サラリーマン時代、採用担当していた時、
数度訪れて以来20年以上ぶりの訪問となる。

2ヶ月ほど前に、県営名古屋空港のロビーに
(財)熊本国際観光コンベンション協会発行の
熊本ラーメングルメマップなるパンフレットがあった。
これを見て私は、熊本へ熊本ラーメンを食べに行こうと決めた。

熊本ラーメンを初めて食べたのは昭和48年。
東京の大学へ入った年に九州出身の友人に連れられて
新宿東口、住友銀行横の路地を入ったところにある
「桂花」において太肉(ターロー)麺を食べた時である。
熊本ラーメンは博多ラーメンと似ていて
豚骨スープにストレートなシコシコ麺が特徴。
熊本の方が麺は太い。それと揚げニンニクが入っている。

今まで食べていたラーメンと違って
濃厚なスープ(しかも独特の豚の臭いがある)に
しっかりとした歯ごたえのある麺の味。かなり虜になった。
20数年前サラリーマン時代に熊本へ行くたびに熊本ラーメンを食べていた。
今回は懐かしさもあってラーメンに目的を絞ってまた熊本を訪れることにした。
熊本到着後、レンタカーを借りて1軒目の目標へ向かった。

「大黒ラーメン」(熊本市高平1-1-14)
1軒目の昼食は熊本の中心熊本城から北へ車で15分。
大黒ラーメンである。
daikoku.jpg
熊本ラーメンのランキングを扱ったサイトがいくつかあるが、上位にあげられる店である。
ご主人は翌日行く黒亭出身で、ラーメンも似ていると言う。
daikoku-men.jpg
スープは熊本ラーメン独特の香りだが濃からずこくがあって美味しい。
麺は太めで少し柔らかめ(熊本ラーメンは堅めのところが多いので比べて)。
全体のバランスが良く、素晴らしい。
満足感のある一杯であった。

午後は熊本城を見学した。
DSC01513-s.jpg
本丸は名古屋城と同じく鉄筋コンクリート。
同じく鎧・甲他、いろいろな展示物がある。
宇土櫓は築城時から現存するもので歴史を感じさせる。

「民芸酒房 肥後路」
夜はいきなりラーメンも何なので、ガイドブックを見て
上記の店へ入った。
ガイドブックの店も当たりはずれがあって、おっかなびっくり入ったのだが
結果は大正解・大当たりであった。
DSC01514-s.jpg
土曜日の6時前ということもあって一番乗り。
まず、きびなごの刺身、新鮮で美味しい。はずした骨も美味。
からしれんこん。
固めに茹でた蓮根に自家製のカラシを詰めて目の前で揚げてくれた。
土産物とは別世界の味。
今までのベスト。
等々、熊本郷土料理を楽しんだ。
また、名物球磨焼酎や麦・そば・芋など、豊富な品揃えも良い。
初老とはいえ、若々しい感じのご主人ご夫妻も気さくで人柄良く、
いろいろ話しながらカウンターでいただいた。

さて、ラーメンタイム。もともと繁華街の中で
「こだいこ」か「天和」に行くつもりだったが、同席の客に勧められ山水亭に向かう。

「山水亭」(熊本市上通町6-18)
この店は熊本のメインアーケードの中にある。
建て替えたばかりなのか、清潔でお洒落な店である。
8時前に入ったがほぼ満席。客は若者が多い。
sansui.jpg
スープはコクがあってクセが強い。麺は細くてパキパキ。
熊本ラーメンファンクラブの中で、
「お土産用でよくあるストレート乾燥麺を茹でたときのような食感」
と言われるくらい。旨みを感じない。
チャーシューは普通ならしっかり煮込んで柔らかく、
噛めばほろりと来るくらいが美味しいのだが、
ここのは本当に焼いた感じで食感はプリプリ。
一つの考え方か。
ということで悪くはないが、ややがっかりするものであった。
やはり地元の人の言葉も当てにならない。

名古屋で美味しい味噌煮込みうどんと聞かれて
「まことや」と答えられる人はまずいない。
「山本屋」と言うだろう。同じ事か。

28日(日)2日目の熊本。
朝起きてホテル近くのスタバでコーヒーをいただく。
市電に乗って(懐かしい)水前寺公園へ行き、散策。
park-shiden.jpg
帰りも市電でホテルへ。
再びレンタカーに乗って熊本駅にほど近い黒亭へ。

「黒亭」(熊本市二本木2-1-23)
開店(10:30)と同時に入店したが、客はもう8人いた。
さすが熊本一の繁盛店。
今や熊本ラーメンの最高峰と言われることはある。
kokutei.jpg
スープはやや濃く、コクもある。しっかりニンニクがきいている。
麺はやや太め。ほどよい食感がある。
やはりほどよく煮て味の付いたチャーシュー。
全てにほど良いバランスのラーメンであった。満足。

そのあと車で阿蘇山へ。火口見物などして午後をゆっくり過ごし、空港へ戻った。
空港で少し時間があったので、今回まだ食してない馬刺しを食べた。
これも美味であった。
DSC01526-s.jpg

ということで、2日の熊本の旅でラーメン3食。
以上、報告終了します。