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2008年09月24日

SATOのニューヨーク日記(5)

6月29日
 朝はスタバでコーヒー。
今日はYujiさんの専門分野、NYで評判のケーキ屋さんめぐり。
私は普段ケーキをまったく食べないので門外漢。

【合記飯店】
 お昼に中華街の合記飯店にいった。
hopkee.jpg

ここも20数年前に初めて池本さんに連れてきてもらって以来、
NYにくるたびに来ている。
はじめの頃はお酒のライセンスがなくて近所の酒屋で買って持ち込み、
いつも行列ができていて超繁盛店だった。いつ頃か店を広げた。
ビールも飲めるようになった。味はちょっと落ちたかも。
あるいはこちらの舌が贅沢になったのか。
(カニの炒め物。日本人とみると勧めてくる?)
hopkee2.jpg

chinatown.jpg

【Jazz Standard】
 初めての店である。出演者は、George Coleman Quartet with Eric Alexander。 
これは日本で予約を取っていった。
ミュージックチャージは1人$25、日本のブルーノートなどと比べて格段にやすい。

 早めにいったら店は開いていなかった。
一階がカジュアルなレストランで満席、日曜日だからか子供連れもちらほらいる。
あとで鈴木さんに聞いたらはやっているので有名だそうだ。
地下のジャズクラブの料理は平凡だったが・・・。
カウンターになんとか席を確保してビールを飲む。

時間になって地下へいった。残念ながら8-9割の入りだ。
エリック・アレクサンダーは日本でも人気の若手の本格派で有名なテナーサックス奏者だ。
モダンジャズの伝統を引き継いだ安定した演奏をする。
私の嫌いなキーキーした音は決して出さない。生は初めて聞く。
素晴らしく上手い。歌心もある。
今回は自分のバンドでないためかちょっと控えめな演奏のようだ。
御大のジョージ・コールマン、不勉強でぴんとこなかったが調べると、
ジョン・コルトレーンが去ったあとのマイルスバンドで演奏していた
(アルバム、マイファニーヴァレンタインなど、ハービー・ハンコックの処女航海も)
大物で、だいぶ歳をとってふうふう言いながらも貫禄の演奏だった。
jazzstandard.jpg

 2テナー+ピアノトリオという組み合わせは昔からあるが、
かなり前にNYのBlue Noteでズート・シムズとアル・コーンの
有名なコンビの演奏を聴いたのを思い出す。
NYにもずいぶん来ているので結構好きなプレーヤーの生演奏を聴いているが、
年が過ぎてそういう人たちが次々に鬼籍にはいっていくのは寂しい限りだ。

 エリックとジョージ、息がぴったり合っているわけではないがそこは達人同士。
上手くやり合ってなかなかいい演奏だ。
ピアノは巧者ハロルド・メイバーン。あまり出番がなくばりばりやりたいのを我慢して、
腕がむずむずした感じ。前2人がやり合うときはもっとひかえめなピアノの方が良いのかも。


 僕がNYを好きなのはこういう超一流のプレーヤーの演奏が
毎日どこかで気軽に比較的安価に聴ける唯一の都市だからだ。
知人でNY近辺にいる人はジャズに興味がないのでまったく聞かないようだが
もったいない限りで変わってほしいくらいだ。
NYは大人の街で、こういうお店が何軒も成り立つのを支えるジャズファンが沢山いる、
というところがこれも懐が深いと言わざるを得ない。

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