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2015年09月17日

コンピュータシステムに何ができるか~お客様満足度最大化を目指す戦略的情報システム構築のすすめ~

【しばらくご無沙汰してしまいましたが、あちらこちらからせっつかれ、ブログの再開をします。よろしくお願いします。】

私は何か欲しいものがあると、ありそうなところ(本屋、CD屋、ホームセンター、ハンズ、アパレル店、etc…)に探しに行きます。何でも良ければ良いのですが、少しでもこだわりがあったり、欲しいと思っているものは、残念ながら店にないことが多いです。その場合、私は小さなカバンに入れたiPadを取り出し、アマゾンで商品を探しますが、あることが多いです。すぐ注文すれば翌日届きます。送料も無料です。アマゾンになければ次は楽天を探します。まずあります。うーん、便利な世の中になったものです。ただし、特にアパレルなど、手触り、品質感、サイズ、色合いなど実物を見てみないとわからないものはすすめません(何度か痛い目にあったことがあります)。リコーダーも絶対ダメです。
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 お客様に商品(製品、中間加工品、素材、サービスなど)を売る企業(個人にもあてはまる)は、お客様に何を売っているのか?答えはパフォーマンス(以下Pと略す。Pとは性能、機能などお客様が求めているもののことです)を売っている、ということは過去に何度か説明しています。マーケティングの根幹をなすものです。Pの満足度が高ければ高いほど、リピート購入が行われます。企業も含め、購買者は一度満足した商品を繰り返し購入します。私のマーケティングの師はよくPには「配荷力も重要だ」といっていました。日用雑貨品でいえば、スーパーの棚の占有率です。お客様が欲しいと思ったら身の周りにすぐあることといってよいでしょう。その時は正直ピンときませんでしたが、あらゆる商品がコモディティー化してくると、これがすぐ効きます。欲しい時に欲しいものがすぐあることは非常に重要です。

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 消費者や企業は、お店や問屋やメーカーなど、気に入れば次回欲しい時にまた買いに行きます。その商品がすぐにあれば問題は起こりません。無いとき、すぐ欲しければ代替手段を考えます。アマゾンで売っていればすぐアマゾン、になります。小売業は売りたい商品の欠品は致命的です。netには対抗できません。町の本屋さんが成り立たない、リアルの書店が厳しいのは対抗する手段を考えないからです。上新電機さんはアマゾン何するものぞ、とがんばってりっぱな業績をあげておられます。企業対企業の場合はどうでしょうか?欲しい素材や部品をいつもの企業に発注します。すぐ納期回答が得られれば何も問題は起きません、仮に在庫がなくても何日後に納品できる、という回答ができれば救われるかもしれません。それもできない、あるいはすぐ欲しい場合は同業他社に問い合わせることになります。仮に素材的商品で品質に優位差がないときは、その時在庫があるところから買うことになるでしょう。少々高くても納期優先になるかもしれません。そのことだけ考えれば小売店でもメーカーでも在庫はできるだけたくさん持った方がよいでしょう。しかし、在庫をもつということはそれだけ資金が必要になります。売れ残るリスクもあります。その面では在庫は少ないほど良い、受注生産が最も良いことになります。トヨタのカンバン方式が優れた例だと思います。この矛盾する問題を解決する手段が「そのことのために特別に工夫された」情報システムです。
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 普通、システムというと納品書や請求書を発行したり、仕入れの管理、給与、財務などに利用するものと思われていますが、アマゾンのシステムは一利用者としてみるとそういうものでは全くなく、お客様の買い物サポーター、と言ってもいいと思うくらいお客様の買い物の利便性を高めることに徹底しています。私がアマゾンに持つ不満は商品を手にとって見られない、靴ならためし履きができない、くらいのものです。私の買い物の行動範囲でそこまでシステム(この場合コンピュータも含めたビジネスモデルと言っても良い)を自分のものとして使いこなしている例を知りません。
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 厳しい競争にさらされている日本の企業のトップは考えに考えて考え抜いているでしょうか。ビジネスを戦争に例えるのは不穏当だと思いますが、戦いに勝つには最新兵器は不可欠です。竹槍では勝てるわけもありません。戦略的情報システムとはそのための道具です。もちろん考え抜いた戦略があってはじめて有効になります。それは経営者の経営思想、戦略(ビジネスコンセプト)を実現するためのきわめて有効な武器となることでしょう。

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